変形性股関節症に対して、どの治療が効果的なのか?「診療ガイドライン」より

中高年の女性に多い「変形性股関節症」
歩いている時の痛みが主訴として多く、日常生活に支障をきたしやすい疾患です。
今回は、
「日本整形外科学会」
「日本股関節学会」
が監修して作成された
「変形性股関節症診療ガイドライン」から、有効な治療法(保存療法)について説明させていただければと思います。

*このガイドラインは、11,116文献からエビデンスレベルの高いものを中心に作成されたものです。

変形性股関節症における運動療法の効果は?

「運動療法は、短・中期的な疼痛の緩和、機能の改善に有用である」が、長期的な病気進行予防に関しては不明である。
*Grade B

となっております。
*推奨GradeはAとする意見が多かったが、基準の割合には達しなかった

 

・運動療法は股関節症の疼痛、機能改善に有用であるとする質の高いエビデンスが複数ある
・運動は、有酸素運動や筋力増強訓練、水中運動が推奨されている
・6~12週の運動療法よって、疼痛やQOL(生活の質)が改善し、その効果は3~6ヶ月持続する
・末期関節症においても、関節の隙間が隙間が開大し、症状の改善が得られる
・運動療法のモチベーションを高める追加訓練を実施すると、5年後の手術への移行を改善できる

などの結果が出ております。

【個人的な経験より】
施術者・患者さんによるばらつきをかなり感じます。
個人的には、運動療法はかなり効果的だと感じております。

変形性股関節症における物理療法の効果は?

「温熱療法は、短期的な機能の改善に有用である」
Grade C

「超音波療法は、短期的な機能の改善に有用である」
Grade C

・マニュアルセラピー単独では効果は乏しく、患者教育との併用や理学療法士の指導・運動療法が有用である
・電気治療に関しては、股関節症を対象としたエビデンスレベルの高い報告が存在しない。

【個人的な経験より】
物理療法は、温熱療法や振動刺激を用いた療法は効果的です。
Gradeが低い理由は、セッティングが難しいためだと思われます。

変形性股関節症における物理療法の効果は?サプリメントの効果は?

「各種サプリメントの治療効果については、一定の見解は得られていない」

疼痛緩和に有効であったとする報告もあるが、2007年移行の研究報告やレビューでは、ほとんどが否定的な結論となっている

【個人的な経験より】
不明です

個人的な見解

股関節だけに限ったものでは無いのですが、変形性関節症のような疾患では、

「変形自体」
が悪いのではなく、
「変形しなくてはいけない環境」
となってしまっていることがよくありません。

手術をしたとしても、変形をさせてしまうような身体の使い方を続けていると、他の箇所が痛くなる方がほとんどです。
ゴリゴリに筋力トレーニングをするより

・スムーズに動かせる関節
・膝関節ー股関節ー腰部との協調的な働き

をしっかりと維持できるようにする、手術後はそれを再獲得していく、ということが大切です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です