こんにちは。理学療法士の立花です。
「いつまで通えばいいですか?」
「どのくらいの頻度で通えばいいですか?前のところでは、毎日来るように言われていました」
などの質問をいただくことが多いので、ここでお話しさせていただきます。
整体院からはなるべく卒業した方がいい
当院の基本プランは「3回の整体で卒業」になります。
もちろん、継続的に来院される方もいらっしゃいますが、基本的には3回で卒業になります。
整体は身体の不具合を治してくれます。リハビリと同様、整体が身体の不調を整える効果があるという文献は多く発表されています。例を挙げさせていただきますと
「Whole-body manual therapeutic approach for pain and disability in a patient with osteoarthritis of the knee: A case report」(2018年):本研究では、膝関節変形性関節症患者に対する整体療法の効果を調査しました。結果として、整体療法により痛みや障害が改善され、患者の生活の質が向上したという結果が得られました。
「Effectiveness of manual therapy for chronic tension-type headache: A pragmatic, randomised, clinical trial」(2016年):この研究では、慢性的な緊張型頭痛患者に対する整体療法の効果を調査しました。整体療法により、頭痛の頻度や重症度が軽減され、生活の質が向上したという結果が得られました。
「Effectiveness of chiropractic care to improve sensorimotor function associated with falls risk in older people: a randomized controlled trial」(2017年):本研究では、整体療法が高齢者のバランス改善に有効かどうかを調査しました。整体療法により、高齢者の姿勢やバランスが改善され、転倒リスクが低減されたという結果が得られました。
「The efficacy of manual therapy and exercise for treating non-specific neck pain: A systematic review」(2015年):この研究は、整体療法と運動療法が非特異的頚痛に対してどのような効果があるかを調査しました。整体療法と運動療法の併用により、頚痛が改善され、生活の質が向上したという結果が得られました。
「Effectiveness of chiropractic manipulation versus sham manipulation for recurrent headaches in children aged 7–14 years – a randomised clinical trial」(2016年):本研究では、小児の頭痛に対する整体療法の効果を調査しました。整体療法により、頭痛の頻度や重症度が軽減され、生活の質が向上したという結果が得られました。
などがあります。
しかし、本質的には、
「自分自身の力で自分自身の身体をコントロールすることがベスト」ですよね。
人間の身体は歳を重ねれば重ねるほど弱くなります。整体はあくまで受動的な治療がメインになるため、弱くなっていく身体に対する対策としては不十分になってしまうと考えられます。
整体院から卒業するには
整体院から卒業するには
自分で身体をコントロールできるようになる
ことが重要です。
整体院はそれを学ぶところであって、毎日通院して回復してもらうところではありません。
*身体がどんどん強くなる30歳未満
*アスリート
は例外となりますが、
30歳以降で一般的な生活をされている方であれば、
1:整体で身体を整える
2:自分自身の身体の特徴を知る
3:適切な運動を行う
ことが大切になります。整体はその一部(1のみ)となるため、そこに頼りすぎてしまうのは非常に危険です。
整体院の使い方
整体院の使い方としては
*身体のリセット
*身体の特徴を知る
*身体の弱点を知る
*正しい運動方法を知る
がいいと思います。
毎日のように通って、身体を調整、調子を良くしてもらうこともいいのですが、ゴールが見えないですよね。
身体をリセットしてもらいつつ、ご自身でコントロールする方法を知る。
1週間程度、自分で運動をして、再度来院。身体をさらに調整してもらいながら、運動の確認、追加をしてもらう。
それを一定回数続けて卒業。
という形がおすすめです。
当院では3回と基本設定させていただいております。
どこに行ってもゴールが見えない…と感じている方は一度ご相談ください。