こんにちは。理学療法士の立花です。
本日は四十肩・五十肩についてです。
肩の痛みで来院される方も多いのですが、ほとんどの人が
「一回良くなったんだけど…」
とおっしゃいます。
実は、
1回目の対処方法でその後が変わるので、肩の痛みを感じている方はご一読ください。
四十肩・五十肩ってなに?正式な名称は?
四十肩・五十肩は疾患名ではなく、正式には
「肩関節周囲炎」と言います。
肩関節周囲炎は、肩の周りにある腱や滑膜が炎症を起こし、肩関節の可動域が制限される症状です。四十肩と呼ばれるようになったのは、この症状が40代以降の人に多く見られることからきています。
実は原因は色々ありますが、それをそのままにしておくと取り返しがつかないことになってしまいます。
肩が痛いけど、動かさないと硬くなるから動かしていました…
2度目に痛くなった90%以上の方はこのようにおっしゃいます。
実は、肩の周囲の炎症は無理をしなければ自然と良くなっていきます。
まず最初に問題となりやすいのが
「炎症による癒着」です。
炎症による癒着の影響で、肩周りが動かなくなるため
「動かさないと硬くなる」
と言われるようになったと思われます。
*実際に適切な処置をしないと硬くなります。
肩が痛いのに動かしていると、筋肉が損傷してしまいます
肩が痛いのに動かすことを続けていると、肩をコントロールする「腱板」と言われる筋肉が損傷してしまいます。
代表的なのは
棘上筋損傷・棘下筋損傷があります。
右図のように、肩関節は上腕骨を包むように筋肉があります。
図の4つの筋肉を「ローテーターカフ・腱板」と言い、肩の安定性に関与しています。
これらの筋肉が損傷することを
「腱板損傷」と言い、無理に動かすと損傷してしまいます。
特に、「棘上筋」は手を上げた際に骨とぶつかり損傷しやすいため、無理に肩を動かしていると徐々に傷ついていってしまいます。
四十肩・五十肩になってしまったら
大切なのは
「硬くならないように動かす」
のではなく
「硬くなってしまう原因を無理せずに解消していく」
ということです。
肩を楽に使うように、肩周りだけでなく、肩甲骨周りや姿勢からアプローチして、肩の負担を減らしていきましょう。
上手にコントロールすれば、炎症期間を最低限にでき、腱板損傷も生じさせずに回復を促すことができます。
当院では、
・姿勢のチェック
・運動機能のチェック
・筋膜チェック
を総合的に判断し、現在生じている症状や、パフォーマンスの低下などの根本的な原因から治療を行わせていただいております。
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